趣ノスタルジアの航海日誌

レトロなもの、趣があるものが好きです。Googleマップの「∴」マークも大好物。地球旅行の記録を残していこうと思います。

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見分け方も分からずに”翡翠”を探しに海へ行くぞ!【新潟県糸魚川市】

大雨の翌日は大チャンスらしいのでヒスイ取りに行ってくる

最近は大雨が続いていて引きこもり生活が続いてましたが、ようやくここにきて休日に快晴マークが。
大雨の翌日は鉱物採集がアツい」って鉱物採集アニメ「瑠璃の宝石」で言っていた気がする。ええ、アニメにすぐ感化されるんです。

というわけで、今回は新潟県糸魚川市へ。
糸魚川市といえば、日本有数のヒスイの産地。
国の石にも指定されているヒスイが打ち上がる海岸として全国的に知られています。
その中の2か所、ラベンダービーチヒスイ海岸に行ってきました!

 

ちょっと寄り道、海の中にポツンとある「電柱島」

当日の天気は快晴。まさにドライブ日和です。
こんな日はちょっと寄り道。前から写真を撮ってみたいなと思っていた場所があるんです。

それがこちらの「電柱島

道路沿いから見た糸魚川の電柱島。海にぽつんと立つ電柱と青い海が印象的な風景。

海にぽつんと立つ不思議な風景。

なぜこんなところに電柱が取り残されているのか?電線もないのに・・・。
謎は深まるばかりですが、どこかノスタルジーを感じさせます。

糸魚川の電柱島を広角で撮影した写真。青い海と空に囲まれた海中の電柱が独特の景観を作る。

別アングルから。本当に周りには何もない。

調べてみたところ、どうやら昔は漁港があったときの名残らしい。


場所は国道8号線。道の駅「うみてらす名立」を過ぎて車で4分ほど南へ向かったところにあります。

玄人向け?ラベンダービーチで師匠と出会う

電柱島を後にして、最初に訪れたのはラベンダービーチ。
その名の通りラベンダー色の珍しいヒスイが見つかるらしい。

駐車場に停めると、長い棒にお玉や網を取り付けた専用の道具を持ったヒスイ取りの達人達がすでに引き上げているところでした。
まずい!出遅れる!と焦って車を出たところに、お隣のおっちゃんから声をかけられました。

おそらくヒスイ取りのプロ。本物のヒスイを何個か見せていただき、実際に触らせていただきました。
本物は本当に重い!見た目によらずずっしりとした感覚があります。
ヒスイは硬く、他の石に比べて比重が重いため、重さも重要なヒントになるそうです。

師匠

とにかく白っぽくて四角い、切り餅みたいな石を狙え!

 

と、ありがたいアドバイスをいただき、いざ海へ!

新潟県糸魚川市ラベンダービーチ入口にある奴奈川姫の石像。青空を背景に白い石像が映える写真。

ラベンダービーチの入り口には奴奈川姫の石像が待ち構えています。
あれ?なんか影のせいか浮いて見えるぞ。ラスボス感がすごい。
両端の石柱を倒してからじゃないとダメージ入らなそう。

 

奴奈川姫の石像のアップ。大きなヒスイ玉を持ち、腕にはいろんな人がかけたであろうヒスイがぶら下がっている

「ふふ・・・あなたにヒスイが見分けられるかしら?」

立派なヒスイは本物かな?いや本物なら盗難されてしまいそうだからレプリカか。
奴奈川姫のご加護がありますように。よろしくお願いします。

 

ラベンダービーチへの道のり。とにかく広い海岸です。

午前10時頃に到着しましたが、人はまばら。
来ている方はほぼ専用道具を持ったツワモノばかりです。

ラベンダービーチ、入って左側の海岸。とにかく広い
ラベンダービーチ、入って右側の海岸。どこまでも続く海岸
ラベンダービーチはとにかく広い

このラベンダービーチ、とにかく広い、というか長い!端が見えないほどに広大な海岸です。
この解放感がとても気持ちいい。
親不知まで行くと道の駅も併設してあるせいか大分混むんですよね。

 

ラベンダービーチの波打ち際。大小さまざまな石がごろごろ。

さあ、探すぞー!
この日は波が強く、波が来るたびに石がごろごろと音を立てて動いています。
これは期待大かも。

 

んん!?これは!!!

 

ラベンダービーチで見つけた梅干しみたいな石。

梅干しみたいな石を見つけて思わずにっこり。
て、ちがうちがう。ヒスイを探しに来たんです。

 

お、これは?

ラベンダービーチで見つけたヒスイっぽい石。緑色だが・・・

全体的に白で少し緑が入っててちょっとヒスイっぽい!
でもヒスイだったら表面に味の素みたいな結晶がキラキラ光るようなんですが、これは無いみたい。
色もずんだっぽい緑なので、「ロディン岩」な気がします。

 

気を取り直して進むと、すぐにそれっぽい石が

ラベンダービーチで見つけたヒスイ(?)キツネ石かも・・・。

これは!おっちゃんの言っていた通り、白くて四角い、切り餅みたいな石
写真ではわかりませんが、表面には味の素みたいな結晶が確認できます。

水につけるとこんな感じ↓

ラベンダービーチで見つけたヒスイ?を水にぬらした様子。緑色が綺麗!

鮮やかに緑が出てきました。
でも緑色が綺麗すぎて逆に怪しい。というかこんなに目立つなら先人たちが見落とすはずが無い・・・。
乾いているときもこれは少しざらざらとしていて、本物はするりと滑らかのようです。

残念ながらヒスイに間違われやすい「キツネ石」だと思いますが、
とても綺麗なので私の中ではヒスイということにします。
やったーーー!!!

どこに売るわけでもなし、個人で楽しむ分なのでお許しください。

そのあとも、ちょっと大きいキツネ石をゲットしたり

ラベンダービーチで拾ったヒスイ(キツネ石)実際綺麗です

 

いままでのとは少し毛色の違う石を見つけてみたり

ラベンダービーチで見つけた結晶片岩?

この波波模様は結晶片岩?

 

お肉みたいな石をみつけたりと

ラベンダービーチで見つけたお肉みたいな石

ちゃんと脂身が入っている

ヒスイを探すだけではなくて、いろんな石を見つけることが楽しくなってきました。
1時間ほど探索して戻ることに。

とりあえず今回気になった石をピックアップしてみました。

ラベンダービーチで見つけた石たち。本物のヒスイはあるかな?

乾くとだいぶ感じが変わります。
ここから選別して4個持ち帰りました。
もう一か所ヒスイの取れる海岸に向かおうと思います。

ヒスイ海岸へ移動

新潟県糸魚川市のヒスイ海岸入口に立つ看板を撮影した写真。ヒスイ拾いで有名な観光スポットを示す看板。

午後からはヒスイ海岸へ。
こちらは観光名所として知られているだけあって、駐車場には車がずらり。
人の数もぐっと増えて、小さい子供を連れた家族連れやカップルが目立ちました。

 

新潟県糸魚川市のヒスイ海岸入口からの風景。向かって右側。

ラベンダービーチよりは規模が小さい海岸です。

糸魚川市ヒスイ海岸の波打ち際。大小さまざまな石がきらめいている。

歩き出してすぐに気づいたのは、ラベンダービーチと比べて石の粒が小さいこと。
波打ち際をしゃがんで探してみても、なかなか「これぞ!」という石が見つかりません。
ラベンダービーチでは拾えたキツネ石さえ見当たらず、ちょっと肩を落とします。

切り替えてシーグラスでも探そうと思ったら、全然ないんですよね。
石が多いせいか削られて無くなってしまうのでしょうか?

とりあえず豆みたいな石を集めるという遊びをし始めました。

糸魚川ヒスイ海岸で拾った姫川薬石らしき石。赤褐色のまだら模様が特徴的な天然石の写真。

ところが後から調べたところ、右側の斑点模様がある二つが「姫川薬石」の可能性が出てきました。

MEMO

姫川薬石(ひめかわやくせき)は、新潟県糸魚川市を流れる姫川流域で産出する天然石。赤褐色や黄褐色のまだら模様が特徴で、微量の放射線を出し、湯治や健康石として親しまれてきた。パワーストーンとしても人気。

うーんそれなら一個くらい持って帰ってくればよかった。残念ながら元に戻して帰ってきてしまいました・・・。

とりあえず気になった石をピックアップ

糸魚川市ヒスイ海岸で見つけた石たち。メノウも発見!

左下の石はおそらくメノウ。乳白色の透明で綺麗。
ささやかな戦利品にテンション上がりました。
右上はピンクというか薄紫がかかっていたので、もしやラベンダーヒスイ!?と思って一応ゲット。
他二つは違うような気がしてリリースしていました。

当初の予定ではこの後、フォッサマグナミュージアム石の鑑定をしてもらおうかと思っていたのですが、残念ながらこの日は鑑定を行っていない日でした。
夢は夢のまま、ヒスイ(キツネ石)はヒスイのまま、持ち帰ろうと思います。

まとめ

ラベンダービーチとヒスイ海岸、両方を歩いてみて感じたのはやっぱり「ヒスイ拾いは一筋縄ではいかない」ということ。
プロのような常連さんに教えてもらっても、実際に探してみると似た石ばかりで、本物に出会うのは本当に難しい。
そりゃヒスイが重宝されるのはその希少価値ゆえであって、そんなにぽろぽろ見つかってしまったら夢が無いですもんね。

それでも、波の音を聞きながら浜辺で石を拾い集める時間は、まるで宝探しのようで夢中になれました。
次はもっと目を鍛えて、いつか「これぞ本物!」って石をゲットしたいと思います!

以上、趣ノスタルジアでした。


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基本情報・アクセス

ラベンダービーチ
駐車場:有り(20台程)
トイレ:有り

ヒスイ海岸
駐車場:有り(100台程)
トイレ:有り

アクセス:
北陸自動車道糸魚川ICから約8分