趣ノスタルジアの航海日誌

レトロなもの、趣があるものが好きです。Googleマップの「∴」マークも大好物。地球旅行の記録を残していこうと思います。

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”薬研”で昔ながらの薬作りを体験【薬種商の館 金岡邸/富山県富山市】

富山といえば薬売り!

富山といえば立山連峰や海の幸…もいいですが、忘れちゃいけないのが「薬の街」。
江戸時代には「越中富山の薬売り」が全国を歩き、置き薬の文化を広めたそうな。

富山旅1日目は、そんな薬の街・富山を舞台に、薬売りから財を成した金岡家の邸宅「薬種商の館 金岡邸」にお邪魔してきました。

 

薬種商の館 金岡邸|明治・大正の面影と薬研体験

富山市にある金岡邸の外観。薬種商の歴史を伝える建物で、レトロな薬の展示が楽しめる

最初に訪れたのは、富山市中心部の東側に位置する「薬種商の館 金岡邸」。
土曜日のお昼過ぎに訪れたのですが、運よくほぼ貸し切り状態でゆっくり回れました。

 

金岡邸の番頭さん。明治初期の薬種商店舗が再現されている

入ってすぐ番頭さんのお出迎え。
明治初期の薬種商店舗が再現されているとので、後ろの薬箪笥は万延元年(1860年)のもの!
引き出しの数に圧倒されます。

趣ノスタルジア

どこに何が入っているか覚えるのに1年はかかりそう・・・。
万年平社員確定。

 

 

昔の薬の原材料。漢方、植物、動物などさまざま。
昔の薬屋の看板。明治時代のもの。
金岡邸に展示されている昔の薬の原材料
金岡邸に展示されている明治~昭和期の薬の看板

昔の看板も味があります。
薬の原料も数多く展示されていました。植物だけではなく、動物、虫、爬虫類まで!
効きそうだけど・・・なかなか勇気がいります。

 

富山市金岡邸で展示されている明治~大正時代の薬瓶、昔ながらのデザイン
富山市金岡邸で展示されている明治~大正時代の粉薬の袋、昔ながらのデザイン
富山市金岡邸で展示されている明治~大正時代の胃腸薬、昔ながらのデザイン
富山市金岡邸で展示されている明治~大正時代の膏薬、昔ながらのデザイン

見どころはなんといっても、昔の薬の展示。
明治~大正時代のものが中身が入ったまま保管されていて貴重です。

富山市金岡邸で展示されている昭和の薬袋、昔ながらのデザイン

昭和レトロなパッケージもずらり。
独特の色合いやフォントが素敵!どこかユーモラスなデザインは、今見ても新鮮。

このほかにも薬造りの道具、薬のおまけ、年代のものの薬箱など、本当にたくさんの歴史的資料が保管されています。
富山の売薬300年の歴史がぎゅっと詰まったみごたえのある展示エリアでした。

和の趣を感じる荘厳なお座敷と庭園

富山市金岡邸のお座敷

富山の薬売りの歴史を学んだあとは、大正ロマンな新屋部分を見学します。
総檜造りの伝統的建築で荘厳。さすが国登録有形文化財。

 

富山市金岡邸の屋敷内。長い縁側。

富山市金岡邸の日本庭園。

大正時代に明治天皇がご休憩された跡地に造られた庭とのこと。
広々とした縁側でお庭を見ながら少しのんびりとさせてもらいました。畳の香りと木の温もりに包まれてなんだか贅沢ー。
人が少ない時間に来れて本当にラッキーでした!

 

薬研体験で香り薬を作ろう

金岡邸で薬研体験ができます。香り薬を作ろう!

さらに、ここでは薬研(やげん)を使った体験もできました。
体験料は200円。安い!
ウイキョウ、トウヒ、チョウジ、ハッカの4種類の生薬を使って香り薬を作っていきます。
ウイキョウとチョウジはそれぞれフェンネルとクローブという名前の方が聞き覚えがあるかもしれません。トウヒは柑橘類のダイダイの皮を乾燥させたものだそうです。

 

富山市金岡邸の薬研体験。薬研は当時から使われていたもの。

船のような受け皿に生薬を入れ、円盤型の刃でぐりぐりとするのですが、これがなかなか難しい。固い生薬を潰すには結構力が必要です。
この薬研、当時使われていた貴重なもの。もし壊してしまったら・・・(冷や汗)という歴史の重みに怖気づいてしまい、手加減してしまいました。

しばらく挽いていると、柑橘系とハッカの良い香りが漂ってきました。う~んリラックス。

 

富山市金岡邸での薬研体験。出来上がった香り薬は薬袋に入れて。

挽き終わった薬は自分で包み紙にいれてお持ち帰り。2袋できました。

中身はこんな感じ。

富山市金岡邸の薬研体験で作った香り薬。生薬が原料。

やはり少し少し挽ききれてないものがありますね。
できあがった薬は服用ではなくあくまで香り薬!飲んではダメです!
いいハーブティーになりそうな感じですが、そこはぐっとこらえて香りを楽しみましょう。1か月経った今でも褪せることなく良い香りがします。

まとめ

富山市金岡邸でもらったお土産。香り薬、スタンプ、紙風船。

入館料200円+薬研体験200円=計400円で、お土産もたくさん持って帰れて大満足!

金岡邸は、富山の薬売り文化やレトロな建物、庭園を気軽に楽しめるスポットでした。
展示を見たり、薬研で香り薬を作ったりする体験は、大人も子どももワクワクできます。

 

金岡邸を出発した後は、富山市中心街に戻って珈琲駅ブルートレインさんでコーヒータイム。
電車愛溢れる素敵な純喫茶でした!詳細は↓の記事をご覧ください。

omomuki-log.com

以上、趣ノスタルジアでした。

 

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基本情報・アクセス

 薬種商の館 金岡邸
公式サイト:富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 | 公益財団法人 富山県文化振興財団
住所:富山市新庄町1丁目5-24
開館時間 :9:30〜17:00
休館日:毎週火曜日及び年末年始 12/29〜1/3
見学料:一般200円

アクセス:
  車:北陸自動車道「富山IC」から約20分
  電車:JR富山駅から富山地方鉄道で「東新庄駅」下車、徒歩約7分